コロナハラスメントで仕事を辞めました②
こんばんは～いけようです！
前回の続きです
ラスボス（社長）の指示
本社への電話後、真っ暗な部屋で一旦布団に隠れて気分を落ち着かせる。
何から隠れているかは私にもわからない。
社長との様々なシチュエーションでの応答をイメトレし尽くした頃には
いい感じに外も暗くなっていた。
（こういうときって本当にタイムリープしているんだと思う。）
勇気を出して社長へ電話・・・（死ぬほど緊張している）
📞社長「○○さ～ん、お元気ですかぁ？」
「い、いや元気では無いんですけど（苦笑）、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」
「で、調子はどうですかぁ？」
「はい、ずっと発熱はあるのですが恐らく自律神経の乱れかとぉ・・」
「うん、一回コロナの検査受けてきてはどうですかぁ？」
「保健所のほうにも連絡はしていて、やっぱり私の症状はコロナでは無さそうで・・」
「もう、そこは嘘ついて高熱がずっと続いてるとか言うたらいいと思いますよ～。それで一回検査してもらって、結果が出たらまた連絡してもらえますかぁ？」
「え？あ、はい（まさかの発言でかなりテンパる）・・えっと、もしも陰性だった場合は・・？」
「（食い気味に）まぁそれも結果出てからですねぇ、そのときの体調とかもありますしぃ」
「かしこまりました、ただ、保健所も電話繋がりにくいし先の見通し立ちませんが・・」
「それは頑張ってかけ続けてください、僕たちにはどうしようもないので（半笑）」
「（いやそういうことじゃねぇし）
あの、いつまで休むとかの見通しが立たなくてご迷惑おかけしますが・・・
（会社員って普通そういうの大体決めとくものじゃないのぉぉぉぉ！？
有給どうするとかさぁぁぁぁ！？）」
「あーはいはい、とりあえず結果出たらまた連絡してくださ～い、ではでは～」
わかったこと
・・・電話を切ったあと混乱しながらもまず感じたことは
「嘘を付いて検査を受ける」ということへの違和感でした。
確かにこのご時世、誰が感染していてもおかしくありません。
ただ、コロナの症状が出ていない人が検査を受ける、ということは
まだ感染していないのにそこで感染するリスクもありますよね、
そこで陰性だとしても私が保菌者になり会社で広めてしまう可能性もありますよね
これらのリスクは考えていないのだろうか。
え、会社経営者が？会社の代表が？社長が？
ただでさえ圧迫された中小企業の経営のなかで
感染者を出すわけにはいかないし、
会社の代表として確かに合理的な指示なのかもしれないけど。。
検査を受けないと話しが進まない。
だけど怖い。。。
これは私ひとりの頭じゃ処理しきれないぞということで
家族や信用できる友人に相談しました。
相談することにより自分を客観視できるようになりとりあえず理解できたことは
「どうやら私はあまり会社に大切にされていないゾ」ということでした。
そもそも大切で必要な人材だったら休むようになった時点で放置なんかされず
今後のことを、なんとか辞めずに済むように具体的な解決策を考えるでしょう。
悔しいのか悲しいのかびっくりしたのか、自分でもよくわからない感情で
気付いたら涙が止まらなくなりました。
周りの反応
親身になり話しを聞いてくれた人達はほとんど口を揃えて
「そんな会社は辞めた方がいい」と言ってくれました。
もちろん「いいじゃん、受けてきなよ」という人も居ました。
いろんな考えがあって当然ですしみんなが真剣に私のことを考えてくれて
本当に恵まれているなぁと感じました。
以前から自分のなかでもいずれは辞めると思っていたものの
まさかコロナウイルスがきっかけでこんなことになるとは
ほんの少し前までは想像もつきませんでした。
早退してからわずか2週間ほどの出来事です。
会社愛はとっくに冷めていましたがずっと考えていたのは
あのとき心配して早退させてくれた仲間たち
一緒に頑張ってきてくれた学生アルバイトさんたちのことでした。
びっくりさせちゃうなぁ、迷惑かけるなあ。
もう合わせる顔もないなぁ。
コロナが落ち着いたら頑張ってなんとか一緒にお店を立て直す、
それが自分の仕事だと思っていたけど、
最終的に私は自分を守ることにしました。
念のため再度保健所に相談してみたものの
もちろん検査なんか受けさせてもらえませんでした。
※嘘は付かず（付けず？）実際の体調を伝えました。
準備運動
自分のなかでも納得できる答えは出た。
あとは社長に電話をするだけ。ただこのハードルが高すぎる。無理。
私の信条・・・仕事は準備が8割だ。
そこで作戦を練りました。
- 決意が揺らぐ前に制服をクリーニングに出す
- 決意が揺らぐ前に退職届を書く
- 返すもの（制服・保険証等）、返してもらうもの（年金手帳等）をリストアップ
- 電話録音アプリをダウンロードしておく
- 業務の引継ぎに関して誰にも文句言わせないような資料を作る
- 電話を切ったあとにすぐ観れるように癒しの動画を用意しておく
念のため電話する前夜の私から翌日の私へメモを残しました。
寝る寸前のダイイングメッセージです。
退職を申し出るまでにこれらのことを進めていくことにより
辞めたあとの自由になった自分を想像することができました。
なにより副産物として
久しぶりに使ったWord・Excelの使い方をどんどん思い出すことができました。
ブログをしていても思うのですが、
PCって触れば触るほど使い方がわかるようになってくるのですね！！
すーーーーーーっごく当たり前のことを言ったところで。
いざ。
決戦のとき
📞社長「どうですかぁ調子は？」
「あんまり変わらないですねぇ、再度保健所に連絡したのですがやはりかかりつけ医の判断が必要だそうで💦💦」
「え～そうなんですかぁ、受けさせてくれたらいいのにねぇ」
「はい、、で家族とも相談したのですが今は病院へ行くことも感染リスクが高いですし不安な気持ちがあるので、自宅療養しようと思いまして・・・」
「そうですか～、じゃぁ元気になったらまた連絡ください（早く終わらせたそうな感じ）」
「あ、いや。もういつ元気になるのかの見通しも立たないので
これ以上はご迷惑になるので退職の方向でお願いしたいのですが」
「あ、そうなんですか。それは残念です」
「申し訳ありません」
「わかりました～ではでは～（切ろうとする）」
「退職届と制服は後日お送りするのでよろしくお願い致します」
（↑ネットで調べたら口頭で伝えておく必要があると書いてました）
「は～い、どもども～」
「・・・お世話になりました、失礼します。」
電話を切って速攻でＰＣに向かった。
最高。過去の自分にまじ感謝だわ。
そんなこんなで退職の意向は伝えたものの
事務的な手続きはこれからなので今後無事に終えるまで気は抜けません。
正直、急なことなのでちゃんと処理してくれるのか不安もありますが
最後まで頑張りたいと思います。
コロナハラスメント？？
私の体感として最終的に退職に至った一番の原因は
「会社との価値観の違い」
これに尽きると思います。
だけど退社後に連絡を取った友人に一連の流れを説明すると
「それ、コロナハラスメントやん」
と言われ、自分でもうすうす気づいてはいたものの
やっぱりそういう見方もあるよなと確信しました。
実際にＳＮＳで「コロハラ」「コロナハラスメント」と検索すると
会社の指示でコロナ陰性とはっきりするまで仕事には行けない。
だけど陰性と照明することはほぼ不可能。
働きたいのに働けず今後のことが不安だ。
と悩んでいる人がたくさんいました。
全てのパターンがハラスメントに当たるのかは現段階では
公な指針もないためわかりません。
ただ会社は今後そのようなことで揉めないためにもリスク管理として
言動には当然気をつけるべきだし
（っちゅーーか！！！！
今まで頑張って頑張って体調崩して休んでる社員に
元気ですかとか元気になったら連絡くださいとか、
まじどういうこと？？）
従業員も自分の身は自分で守る、自己責任が当たり前の時代に向けて
「自分で考えて、選ぶ」という風潮に対応していかなくてはなりません。
私にも今後の大不況に備えて今はなんとか堪えて
会社にしがみつくという選択肢があったかもしれません。
だけど収入を止めるよりもそちらのほうが私にとってはリスクだと感じました。
もちろんこの先に不安はありますが
辞めて良かったと言える未来に向けて進むしかありません。
長々となりましたがもしも悩んでいるひとに私が言えることは
- あなたのことはあなたの価値観と責任で決めていいんですよ
- 自由になるには誰かに嫌われるしかない
- 電話で言うなら録音アプリは入れておいたほうがいいですよ
- だけど会社や社長だけが悪いんじゃないですよ
ということですかね。
最後に・・・
たった一年しか働けなかったけど、、、
一年前、お金が無くて困っていたときに拾ってくれた会社に最大限の感謝を込めて。
本当にありがとうございました。
録音しておいた電話の内容、使う機会が来ないことを切に願います。ぺこっ
ではでは～☻
